インターネットで色々やってる人間なら一度は憧れる物、それが独自ドメイン。
正直個人のサイトならXXX.hatenablog.com
やnote.com/XXX/
でも気にする必要は無さそうな気もするが、やはり独自ドメインを使っているサイトを見るとなんとなく期待度が高まる。
そんな独自ドメインを取得するにはそれなりにお金がかかる印象だったが、案外安かったのでtsubasa.productions
というドメインを取得してみた。
(6月に取得したのを今更記事にしています)
ドメイン名を考える
ドメインを取得するにあたってまず最初に考えなければならないのが何というドメインを取得するか。
ここが意外と悩みどころで、本名を晒すつもりはないのでnamae.com
のような定番どころは却下。かといってハンドルネームの”airbus”は完全に欧州の航空機メーカーの商標と被っていてリスキー。”a1r3us”じゃ分かりづらい。
なかなかアイデアが固まらないのでTLDの値段リストを色々みていたところ目に入ったのが
- .pro
- .productions
の二つ。
理由はお分かりですね?
そう、アイドルマスターの影響です。
個人で使う事を想定しているかはさておき、アイマス周辺のオタクが使うには良い感じのTLDで、取得費用も.pro
なら年間数百円とかなりお手頃です。
(既に765.productionsや346.productions、283.productionsといったドメインは誰かが取得していて、Webページが公開されていることも知っていた)
まずは安い.pro
を使おうと思ったのですが、色々調べたところ数字3桁+.proという文字列はそもそも取得できないように設定されていることが判明。
次に思いついたtsubasa.pro
もwhois情報を見たところ、中国の誰かがアリババ経由で既に取得していたようで断念。
(2020年6月の登録なのでもう少し早く動いていれば取れそうだった)
$ whois tsubasa.pro
Domain Name: TSUBASA.PRO
Registry Domain ID: D503300001185801158-LRMS
Registrar WHOIS Server:
Registrar URL: http://www.net.cn/
Updated Date: 2020-06-22T12:22:18Z
Creation Date: 2020-06-22T11:39:04Z
Registry Expiry Date: 2021-06-22T11:39:04Z
Registrar Registration Expiration Date:
Registrar: Alibaba Cloud Computing Ltd. d/b/a HiChina (www.net.cn)
Registrar IANA ID: 1599
もうアイマスの事務所っぽいドメインは諦めれば良かったんじゃないかと今では思うものの、色々探した結果tsubasa.productions
はまだ取得されていないことがわかった。
ただこの.productions
というTLDはお値段が結構高い。
国内最大手のレジストラであろうお名前ドットコムでは登録料が年間5000円くらいするのである。流石に遊び半分で取るには気後れする金額だ。
国内の他の事業者も見てみたが、どこも大して値段は変わらない。
値段面に迷いながら検索を続けていると海外のレジストラで安くドメインを購入した旨のブログ記事が複数見つかった。
.productions
なんていう長くて癖の強いTLDを選んでいる人はいなかったが、.com
や.net
などの普通のTLDでは日本の業者よりも特に二年目以降の料金が安いようだ。
試しに大手っぽいname.comで値段を調べてみると年間約1000円。確かに安いし、もっと安いところも探せばみつかりそうだ。
というわけでtsubasa.productions
というドメインを安く登録できる海外レジストラを探すこととした。
レジストラ選び
namecheap
まず始めに検討したのがnamecheapというレジストラ。結構有名なレジストラらしく、ここでドメインを取得したという日本語の記事も沢山見つかった。
名前の通り、料金はかなりお安めの初年度6.88USD 二年目以降は27.88USDとなっている。
以前はwhois匿名化が別料金だったようだが今では無料になっていて、もうここでいいんじゃないかという気もした。
NameSilo
次に見つけたのがNameSilo。
こちらはnamecheapよりも安く、初年度は6.30USD 二年目以降は23.99USD。
whois匿名化が無料なのはもちろん、独自ドメインでメールを受信し、それを転送するサービスも無料でついてくるのでお得感が強い。
ただやや不安だったのが、サイトのデザインが新旧入り混じっている点。
トップページはかなりモダンな印象を受けるのだが、会計ページに進んでいくと途端に10年前くらいの雰囲気のデザインに切り替わる。
実際のところ問題は無さそうではあるが、やっぱり手抜き感があってあまり褒められたものではない。ロゴくらいは統一して欲しい。
Porkbun
最後に見つけたのが最近設立されたというPorkbun。まだマイナーっぽいがredditやブログでも利用者がいたので、そこまで怪しくはなさそう。
その料金はNameSiloよりもさらに安く、初年度 5.82USD 二年目以降 21.16USD。
無料付帯するサービスもNameSiloとほぼ一緒とめちゃくちゃお得な感じがする。
という訳で今回はPorkbunでドメインを取得した。
ただ、まだまだ小規模なレジストラのようなので、大手のnamecheapにしておくのも選択肢のひとつだろう。
なお.com
や.net
などのドメインだと二年目以降も10USDを切ったりするので、こだわりが無ければそのあたりを選ぶのがベターそう。
取得後の色々
アカウントを作り、PayPalで支払いを終えるとドメインが有効化され、仮のWebページが表示できるようになった。
取得したあとの話はあんまり書くことがないものの、下記のようなことをした。
- Porkbunでメール転送設定
- DNSサーバーをPorkbunからCloudflareに移す
- CDNとして使えるし、使用者も多くて調べやすい
- GitHub Pagesでとりあえず仮のページを作る
ノリでドメイン取得してWebページ公開するところまできたhttps://t.co/bVjV1HEItf
— аiгbus (@airbus_P) June 25, 2020
DNSサーバーは敢えて変えなくてもいいような気はしたが、二年目以降のドメイン管理はCloudflareのレジストラを使うつもりでいるので(全くマージンを取らないので絶対に最安値となる)その準備として移行しておいた。
ただCDNとして使えるようにしておくとサーバー証明書がGitHub Pagesとうまい事噛み合わないようでめんどくさかった。そのうち単なるDNSサーバーとして使うかも。
最後に「なんでこのブログを独自ドメインで運用しないのか」というツッコミに答えておく。
もちろんドメインの移行は考えたが、Googleでの検索順位を移行し、サーバー証明書をどうにかするのは結構めんどくさい。
またサイトのデザインは既存テーマにところどころ手を加えたもので、結構不満点が多い。という訳でブログについてはデザインを変え、サーバーも移行する予定なのでその時にドメインも変更できればと思う。
今使っているサイトジェネレータのJekyllも重いし、Hugoあたりに変えて、サーバーはAzureとかGCPにしてみようかなあ。