はじめに
会社法が覚えられず苦しんでいるエアバスです。
今年(2020年)の二月に文科ロシア語選択のオタクと韓国旅行に行った記事を書いたのですが、二日目以降を書かずに半年以上が過ぎていることに気づきました。
今更感はありますが、せっかくなので続きを書いていきます。
朝から北朝鮮見学
一泊あたり2000円のホテルに不安感を覚えつつも無事にダブルベッドで一夜を明かし、二日目の朝を迎えました。
寝起きのぼんやりとした頭で仲間に案内されるまま地下鉄と路線バスを乗り継いでいき、
気が付くとやけに綺麗な道路しかない韓国の北の端まで来ていました。どこ?
着いたときには稲城市あたりの東京郊外みたいな雰囲気に感じていたのですが、今見返すと完全に田舎ですね。福島とか岩手で国道走った時に似てる気がします。
韓国でもこういうところにラブホがあるんだなあ
バス停から幹線道路沿いを15分ほど歩いて着いたのは 「統一休憩所」
「統一」 というワードでお気づきの方も多いでしょうが、今日最初の目的地は韓国が作った南北統一のPR施設兼北朝鮮が見える展望台である 「烏頭山統一展望台」 です。
統一休憩所からは無料のシャトルバスが出ています。
ここまで誰にも会っていないし、日本語の説明は何も無いしでやや不安に思っていたものの、特になにもなく無事に到着。
写真を撮り忘れていたので、Wikimedia Commonsにあった写真を載せています。螺钉, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
入り口の横には曺晩植という日本・ソ連の統治下での独立運動家の銅像が立っています。
学歴オタクが「失敗したの明治大卒だからだろ。帝大出ておくべきだった」と他国の独立運動家にまで学歴マウント取り始めたのが最悪過ぎてしばらく笑っていました。
館内には南北の統一のために韓国政府がやっている政策や、南北で離別してしまった家族の声などが展示されています。
南北首脳会談や統一後の明るい未来の図とかもあってう〜んプロパガンダ。
まあどこの国も政府の広報施設ってこんな感じですよね。
そしていよいよ展望フロアへ。
山の上に作られているので非常に見晴らしがよく、南北両方を見通せます。
写真中央を左右に流れるイムジン河の対岸が北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)です。1
展望デッキには無料で使える望遠鏡が備え付けられていて、対岸に北朝鮮が作った宣伝用の村の様子を見ることができます。
望遠鏡でも建物のシルエットがわかる程度なのですが、人影らしきものが動くのが見えて「人いるじゃん!!」とはしゃいでしまいました。
そりゃ人くらいいるだろ。
望遠鏡にスマホのカメラを気合で重ねて撮れたのがこちらの一枚。
中央にある大きな白い塔は設置されていた案内板によれば金日成史跡館。(いくら調べても平壌にある施設しか出てこないけど)
第二外国語でロシア語を選ぶような人間はみんな共産主義が好きなので旅行のメンバーはみんな大はしゃぎで楽しかったです。
韓国でもオタク
オタクの因縁
北朝鮮の風景を楽しんで時刻はすでにお昼過ぎ。すぐにソウルに戻って昼食場所を探していたのですが
?
???
…狙ったわけではなく、偶然にも等身大の加藤恵とラブライブ!コラボカフェを発見。
もうここまでくるとオタクの因縁では?
なお店内にはサインの入った色紙やポスター、韓服を着た黒澤ルビィのパネルがあり、結構すごい店っぽかったです。
等身大の加藤恵さんいるし民族衣装着たルビィさんもいるしマジでオタク力強い pic.twitter.com/XJaGyNyIdr
— аiгbus (@airbus_P) 2020年2月11日
韓国でボルテ
流石にソウルでラブライブ!のコラボカフェに行くのは違う(そもそもラブライブ!が好きな人が旅行のメンバーにいない)ので、お昼は無難に冷麺。
日本人観光客も来るような店っぽくて普通においしい。
その後は付近を散策する流れになったのですが、僕はみんなと別れてゲームセンターへ。
目的はもちろん
SOUND VOLTEX
韓国には音ゲー上手い人が多い印象があり、旅行が決まったときから現地のゲーセンで音ゲーをしようと決めていました。
価格は1クレ大体50円で日本の半額くらい。安い!
値段の他にUIの文字などもローカライズで日本国内とは異なっているのですが、中でも大きな違いが、楽曲ジャケット画像。
SDVXの各曲にはその曲をイメージしたジャケット画像が用意されているのですが、日本に比べて韓国ではセクシャルな表現への規制が厳しく、規制に触れてしまうような画像は削除されています。
その一例がサイコパスラビット。
日本国内だとこの画像が表示されるのですが、(難易度EXHの場合)
ビキニっぽい衣服がアウトなのか韓国の筐体ではデフォルトのロゴが表示されます。
このような対応は話に聞いていたので、どんな感じなのか確認するのも楽しみにしていました。
そんなジャケットの規制対応で驚いたのが Ops:Code-Rapture-。
なんで規制無いの????
明らかにサイコパスラビットより露出増えてるのになぜか規制対象外という驚きの裁定。
腹部・肋骨の影とか明らかにセクシャルじゃん!!と思うのですが、なんで規制かからないんですかね?グレイスのバスト小さいから?
と驚きもありましたがメンテ状況も良く、楽しくプレーできました。
このゲームセンターでt+pazoliteとginkihaとHommarjuのコラボイベントが開催されてたようで、サイン入りのポスターが貼られてました。
三人ともかわいい女の子とは知らなかった
戦争記念館
楽しく音ゲーをしたところで仲間と合流し、向かったのは戦争記念館。
朝鮮戦争期を中心に、李氏朝鮮時代から現代までの戦争に関する事物が展示されています。
少なくとも「いくさメモリアルホール」ではないだろ
こんなとこ日本人が来て大丈夫か?と思ったけど日本語で「御訪問を歓迎致します」って書いてあるし大丈夫っぽいですね。
一番大きな展示ホールには朝鮮戦争期の南北両軍の車両や重火器が並んでいます。
その隣のホールには豊臣秀吉の朝鮮出兵時に李氏朝鮮が使ったと教科書に登場する亀甲船も。
やっぱ日本最低だな!
時間が無かったので前近代は飛ばして、朝鮮戦争の展示室に入るといきなりスターリン・毛沢東・金日成が登場。
「金日成、スターリン、毛沢東の3者による戦争謀議」という、政府の公式見解を感じる記述に気分は盛り上がります。
室内には朝鮮戦争で使われた小火器が展示されています。時代的にドルフロやBFVで見たことある!!って武器が多くて楽しめました。
またマネキンで再現された戦場の風景は意外にリアルで引き込まれます。
ちょっと意表を突かれたのはが国連軍として朝鮮戦争を戦ったことを強調して、国連軍に参加した各国の装備品を並べた展示室。そういえば南側は国連軍でしたね
世界史の授業で聞いた経緯を思い出すと国連軍…という感じがするのですが、まだ続いてる戦争だし国連軍の肩書きある方が正当性ありそうだから名乗っておきたいんだろうなあ
戦中に南側が作ったポスター類の展示も興味深かったです。
(プロパガンダ作品の雰囲気が好きなので)
ちなみに建物の外にも対空火器や装甲車両、航空機が展示されていました。
ソウル大で夕食を
戦争記念館で展示を見終えたころには夕暮れ時。
僕はホテル周辺に戻って夕食場所探しでもするつもりでいたのですが、「旧帝大だし夕食はソウル大行こうぜ」とのことでソウル大で夕食を食べることに。
どこまで学歴厨なんだとは思いますが、日本でもよその大学の学食を使うのは割と楽しいもの。
バスに乗ってキャンパスへと向かいます。
到着したころには周りは真っ暗
到着から30分ほどキャンパス内を彷徨い、ようやく食堂にたどり着きました。マジで暗くて怖かった。
券売機の使い方が分からずおばちゃんに重介護されるトラブルはあったものの、なんとか夕食にありつけました。
辛いラーメン(麺がインスタントっぽい)とキンパ(韓国風のり巻き)を頂きました。
正直味はそこそこだったのですが値段と学食という場所を考えると、まあこんなものなんだろうなあという感じです。
終わりに
こんな具合に二日目は北朝鮮が見える展望台・ゲーセン・戦争記念館・ソウル大学と韓国初訪問にしてはマニアックな旅程となりました。
なかなか自分一人では行かなかったであろう場所ばかりで、計画を立ててくれた同行者のみんなには感謝するばかりです。
三日目の記事もあんまり間を空けずに上げられるようがんばりたいところです。
余談 韓国の地下鉄広告
韓国の地下鉄駅で気になったのがホームなどにある広告。
乗り換え駅ではかなり大きいサイズのものが多数並んでいました。
やはり多かったのはスマホゲームのもの。
特にアークナイツの広告は複数のターミナル駅で見かけ、ホーム以外にも色々な場所に掲示されていたのでかなり宣伝に力を入れているように感じました。
加えて韓国ならではだなと思ったのが美容整形の広告の多さ。4
アクセスと電話番号のみを書いたシンプルなものから、西洋人っぽいモデルを採用したもの、更には医院のYouTubeチャンネルへと誘導するものまであって新鮮でした。
ちなみにスマホのYouTubeで流れる広告も韓国のものとなっていました。
(IPアドレスで現在地に対応したのが流れるんですかね)
韓国版崩壊3rdのイベントCMかなあ?
ちゃんと研究すれば広告にも地域による特徴がありそうで、デザイン好きとしては興味を惹かれるところです。